Reviews :: headphones (4162)

downy / 第六作品集『無題』
土曜のこの時間だと人影もまばら。そんな中でこれを聴きながら #running すると背筋がゾクリとする。
Oneohtrix Point Never / Replica
ものすごい量の音と映像のコレクションを所持している人が再構築するノスタルジックで暴力的で美しいイメージ。フランス産の古いSFアニメを思い出す。
Boyd Rice/Frank Tovey / Easy Listening For The Hard Of Hearing
muteの懐の深さ?を堪能できるアルバムの一つ。ファド・ガジェットが表の顔としてこれはまさにフランク・トーヴェイの裏の顔だと思う。阿佐ヶ谷駅から徒歩5分だが風呂なし四畳半陽当たり悪しという立地の友達のアパートで、grey areaから出てたVHSでこのデュオのライブを観た事があるんだけど、こういう整理・制御された音じゃなく全編ハーシュだった。もしかしたら録画自体低品質で細かい音が聴こえなかっただけなのかもしれないけど。酔いと環境と音塊の中で朦朧としながら「あー明日仕事行きたくねーなー」などとボヤいていた事を思い出した。
Akira Toyonaga / Charles Hayward / Punk
96年の初来日以降、チャールズ・ヘイワードの即興演奏を何度か観てはいるのだけど、どうも面白味に欠けるなあと思ってきた。バンド編成で来日したV4Victoryも再結成マサカーも作曲・編曲と即興の絶妙なバランスを期待しながら即興100%で、「俺が聴きたいのはヘイワードの歌なのかもしれないなあ」などと求めるものがわかってきた気がする。唯一好きなのはクリス・カトラーと共にクレジットされたLa1919の客演くらいか。

このアルバム、豊永亮とのセッションで、彼もどちらかというとカッチリと(再現度の高い)フレーズを作り込むタイプのギタリストと捉えているのでヘイワードを逆に引っ張るかなと思ったのだが即興100%でした。

録音を聴くよりは現場で音の抜き合い、繰り出し合いを観るほうが楽しそうな演奏。即興自体がそういうものなのかもしれないけど。
Masayuki Takayanagi / Lonely Woman Live
某書店でバイトしてた頃、7、80年代のパンクやフリージャズにやたら詳しい社員が異動してきてこれはヤバイ!と即お近づきになって当時の話を色々聞かせてもらったり(ライヴハウスで流血沙汰とかそういうの)ちょこちょこCD貸してもらったりとかしてた(The Peter Brötzmann Octetの『Machine Gun』など)。氏は高柳昌行を心から崇拝していたのだけど、高柳のCDは『Lonely Woman Live』だけでいい、それ以外は聴かなくていい、という話を度々聞かされてて、当時『集団投射』にお熱だった自分はえ~確かにいいとは思うけどよくわかんな~いやっぱ『集団投射』っしょ、って感じではあった。今でも『集団投射』とかはたまに聴いてはサイコーってなるしもちろんこのアルバムも聴いてはかっこいいけど・・・う~ん?ってなったりするんだけど、よくよく振り返ってみるとこっち聴いてる方が多い様な気がする。惹かれ続けてるのか、謎に。
Nukey Pikes / CONSUME
道徳的ポーザーとしてでなく5%の笑顔を見せたい
くるり / 琥珀色の街、上海蟹の朝
くるりを聴くのは久しぶり。tr.1いいっすね!
Martin Newell / The Greatest Living Englishman
イングランドの死神博士。マーティン先生。庭師、詩人、この世のものとは思えないほど美しい歌を書いて歌う自転車乗り。涙が止まらない。先生はまだ元気で生きてるけど、俺の友達いっぱい逝ってしまった。ああ、綺麗で涙が出る。
Porcupine Tree / Octane Twisted
こういうコードワークが好きだ。これはプログレ…になるのかな…。
Esperanza Spalding / Emily's D+Evolution
混みいったコーラスワークやリフやリズムや展開の意味を探す音楽。まだまだ理解が足りない。ここ最近のベスト。
U.G. Man / Live In 20000v
ライブ観てると凄いデタラメだなあと思うんだけどこうして聴くとやっぱりデタラメ。ハズしのツボを押さえてるというか。初期パンクのライブを収めたコンピに入ってた活動開始頃のワイヤーを思い出したり。鳴りやまぬユージコール
The Claypool Lennon Delirium / Monolith of Phobos
レスクレイプールとショーンレノンのユニット。いつ聴いてもそれだとわかるベースの音とフレーズは相変わらず。
有頂天 / ピース
姉がカセットテープにダビングしてきた有頂天を盗み聴きしていたのが小学生の頃で、なんかピコピコしてふざけてるイメージしかなくてそれから全然聴いてなかったんですが、30年経って聴いてみたらやっぱりピコピコしてふざけてるんですが、才能の塊じゃないですかこれは…。すごい。
VOLUME DEALERS / Puzzle Of Epoch
立心はListen

ピンポイントでザクザク刻まれるリフを聴いてグッときてる
VOLUME DEALERS / N/A
展開と起伏に富んだ曲を数多く作ってきた彼らのアルバムとしては最も実験的といえそう。どのアルバムも好きだがどれか一枚と言われたらこれになる。高密度。
Volume Down FOLKY / 2016年3月12日 高円寺グリーンアッブル
高品格レコ発での録音。お金がなくて手売りのCD-Rを買えなかった。次に観に行く時に買おうと思って、その機会は二度とないのだと気付かされたのは昨日のこと。

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