bombknee

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<IT土方(レスザンITどかた)

(invited from mgng)

Reviews (1962)

ABC / Lexicon Of Love
YES祭に乗ろうと思ったら家にはトレヴァー・ホーンが関与した2枚(DRAMAと90125)しかなかったのでそのままトレヴァー制作つながりでABCを聴いている。今年1月に突如来日したので滅茶苦茶ビックリした(ビルボードライブだったのでスルーしたけど)。で、いま彼らのバイオを見返していたらキャブスいやブリープハウスいやワープレコードで有名なシェフィールドで結成されていたり前身バンドVice Versaの初ライブがワイヤー(ヒューマンリーグ説もあり)の前座だったり2ndのプロデューサーがゲイリー・ランガン(トレヴァー・ホーンと2人でZTTを立ち上げた人)だったりして思いのほか自分の好きな人たちの周辺を回遊していたのだと知った。全然聴いていなかったこともあるので初期の音源から聴いてみるか。

(追記)Vice Versaの音源がYouTubeにあがってたんだが正に自分好みのエレクトロパンクでした
冨田勲 / 月の光
自宅からチャリでウミネコカレー→井の頭公園→光ヶ丘公園と辿り着いてレジャーシートの上で缶チューハイにありついた矢先に冨田勲の訃報を知る。手持ちのiPodに入っていたはずの月の光も惑星もない。プライムミュージックにあった。

1971年に冨田勲がムーグIIIを輸入していなかったらという『たられば』を夢想する。NHKや教育テレビに提供された冨田勲の音楽は子供だった我々に楽音以外にトーンが音楽の印象を決定付ける事を教えなかったろう。また、松武秀樹は冨田勲の弟子をしていなかったろうしYMOはシンセサイザーを使わない擬似エキゾチカの一グループに留まっていたかもしれず国産のメーカーはコンシューマ向けのシンセサイザーを作らなかったかもしれない。CR-78は作られてもTR-808は作られずヒップホップもハウスもデトロイトテクノも現在とは全く異なった音楽であったろう(それはそれで興味深いし聴いてみたい)

晩年も隠居することなく創作を続けていたことを考えても人はやりたい事をやるべきだと思うのだ。
Manuel Göttsching / E2-E4
記憶に残るフレーズは非常に簡素なのに聴いている間は音の抜き差しが目まぐるしく行われ気づくと終わっている。後半から絡んでくるギターパートはマニュエル・ゲッチングの恍惚とした表情が浮かび聴いている自分も気持ちよくなる。
Señor Coconut Y Su Conjunto / El Baile Aleman
何の予備知識もなくクラフトワークのラテンカバー集というイロモノ企画に手を出したら正体がアトム・ハートだと知って少しガッカリした(彼ならやりかねないなという意味で)。
Panasonic / Vakio
このアルバムのあとに続いた自称音響派なアーティストがあまりにつまらなくて(いや、自分の掘り下げが足りなかったか)この手の指向性とアティテュードを持った音楽の拡張と発展があまりなかったような気がしてるんですがどうなんだろうか。佐々木敦の本でも読んだら少しは理解出来るのだろうか。
ソロになったMika Vainioのソロ含めやっていた当人たちはそんなのどうでもよくて佳作を作り続けているのでいちファンとしてもどうでもいいのだけど。
Sandoz / Digital Lifeforms
(クリス・ワトソンを除く)キャブスの2人の作品はソロワークや別ユニットを含めなるべくフォローしている
Ry Cooder / Paris, Texas
映画を観たことがないのにサントラを聴いている、って結構ないですかね。ライ・クーダーの関わった作品は少しずつ時間をかけて聴いていきたいと思っているのにどうしてもこれの次に進むことが出来ない。この一枚が豊穣なのでずっとこれを噛みしめたいと思ってしまうのだ。
Minilogue / Blomma
今年1月にKORGの新作アナログポリシンセminilogueが発売されるまで存在すら知らなかったのだが開発陣へのインタビューで、このユニットから名称の使用許諾を取ってネーミングしたという話を読んで聴いてみた。ジャムセッションによってトラックをまとめているのか長尺が多い。風が緩やかに流れるように曲が進行していくので広大な公園の原っぱでレジャーシートを広げて寝そべりながらこれをBluetoothスピーカーで流してみたい。
CONVEX LEVEL / CL5
雨が降っている。今からあいつに別れを言いに行く。誰かとの予期しない別れの時にはこれを聴く。あいつとの別れの時にBefore the Rainを聴く。BeforeじゃなくてNowだけど。

先行シングルBefore the Rain発表当時に聴きながら、その二ヶ月前に早逝したレイ・ハラカミの事を考えていた。以来、この曲を聴くたびにレイ・ハラカミを思い出し、レイ・ハラカミのRiverを聴くたびに鴨川の河川敷を歩く自分を夢想する。
GAUZE / 面を洗って出直して来い
電車の中で身体を高速かつ小刻みに揺らしている人はたいがいガーゼを聴いてる(想像
GAUZE / 限界は何処だ
今日のカンフル。山深雪未溶からS.O.B.と一緒にイギリスをツアーしたときの1989年ライブ音源までノンストップで走り抜ける。
CONVEX LEVEL / New Moon 1st Contact
What's going onをライブで初めて聴いたのが2008年1月のアースダム企画で、全開のハンマービートに胸が熱くなったのを覚えている。その1年後にフルレンスアルバムが発表されるなんて思いもよらなかった。
Kraftwerk / Autobahn
ボックス盤に入ったリマスタ盤を聴いているのでジャケットはこちらが正解なんだけどLP発表時のジャケットがやっぱりいいな
The Damned / Damned Damned Damned
2007年に発売された30th Anniversary Expanded Editionっていうリマスタ盤を聴いてるんだけど自分が初めて聴いたStiffから1986年に発売されたMusic For Pleasureとのカップリングの頃と全然音のショボさが変わってなくて逆の意味で凄い。ニック・ロウだろうがニック・メイスンだろうが彼らの持ち味を引き出していたかというとそんなことはない気がする。個人的にダムドが面白くなるのはマシンガンエチケットの頃からで、それはひょっとするとブライアン・ジェームスよりキャプテンのソングライティングのほうが性に合ってるってことなのだろう。
Electro Hippies / The Only Good Punk
Concrete SoxとかHeresyと同時期に活動していたハードコアトリオ。Peacevilleから発売されたスタジオ盤LPとライブアルバムを1枚のCDにまとめた盤。LPのタイトルが"The Only Good Punk... ...Is A Dead One"だったのになんで後半カットしちゃったのかなあ。
COALTAR OF THE DEEPERS / Sinking Slowly
プリンスがシンディ・ローパーの"She's so unusual"に曲を提供していたのを思い出し図書館で借りて聴いていたらなんとこのシングルに収録されている"When You Were Mine"で、ディーパーズがやっていたのがカバーだったということに今更気づいてしまった。同名異曲だと思ってた。あとでプリンスの原曲も聴く。

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