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GRIM / Hermit Amen
オルガンを基調にした曲は穏やかながら其処彼処に不穏な響き。凶暴な声とハーシュはここでは聴こえないがうっすらと小長谷さんのチャントが聴こえる。フィールドレコーディングと宅録で構築した世界はなお健在で、この時勢のせいかどんどん曲が出来ている模様。
Atom™ / <3
自身(?)でpopと言い切ってるけど
ただのpopじゃなくてhard code popなんですと。
音塊はあくまで硬質で、
#400→#600→#1000→#2000→#3000のペーパー掛けをした後に
ポリッシャーで24hours×7days磨き続けたような耳あたり。
もしくは精米歩合50%以下。

レーベルサイトの解説もカッコよすぎなので是非!(びっくりマーク)
https://raster-media.net/news/digital-pre-release-atom-3
I Break Horses / Warnings
きっとこれは、好きなシューゲイザー。(シューゲは、聴いてみると自分の求めてるのとはちょっと違うのが多い。)
Bloodthirsty Butchers / 荒野ニオケルbloodthirsty butchers
今日は吉村さんの日ですね。もう7年になりますね……。
Sosite / 3
ギタリスト&ドラマーの2ピースにベーシストが加わり3ピースに。4/18昼にTHREEで観る予定だったのが自粛延期。観れる日が来ることを心待ちにしている。
Herbie Hancock / Future 2 Future
70年代のヘッドハンターズ、80年代のロックイット/フューチャーショック/サウンドシステム、90年代のディスイズダドラム、00年代でこれ。音楽的に貪欲。野心家。
Wire / 17 Dec 1985 Paradiso, Amsterdam
Colinソロ、DOME、Robert Gotobed(ステージネームにしてもおちゃらけた名前だな)に分裂していたWireが活動再開したのは1985年。公式音源ではこれが活動再開後、最初期の演奏という事になると思う。翌年リリースされるシングル"SNAKEDRILL"は既にこの時点で収録曲のアレンジで演奏されており続くアルバム"The Ideal Copy"や"A Bell Is A Cup... Until It Is Struck"に収録される曲も歌詞は同じだが全く違うフォーマットで演奏されている。Muteとの契約前、なんとなく154の残り香を感じる。非常に興味深い。
DIE OWAN / 美川憲一
例えようのないセンスの宝庫。こういうリズムボックスの使い方はなかなかできないのでは。
Wire / Silver / Lead
買おう買おうと思いながら放置していた。今年新作が出たのを忘れていたので注文して、先ほど届いたので聴く。いつまでCDメディアを買うのだろう。
HAWAIIAN6 / Across The Ending
PIZZA OF DEATHでほぼ唯一と言っていい青春の一枚。ベタだけど本当によく聴いたなあ。当時のライブもいっとけばよかった。
World's End Girlfriend / Hurtbreak Wonderland
ここが地獄だとしても我々は生きているのだから。
BUGY CRAXONE / Joyful Joyful
シングシングシングユアライフ。
Lassigue Bendthaus / Render
KKからのリリースなのでモロEBM(EDMじゃないよ)を想像すると全く違う反応が返ってくる。そりゃAtom Heartだもん。
Heldon / Stand By
『クリムゾンの攻撃性をサイバーにしたらもっとカッコよくね!?』を1979年というタイミングで提示して見せたこのセンスは本当に凄い。クリムゾン、フリップのフォロワーなのは間違いないけれど、一方で電子音や鍵盤の多用によってそういった音楽とはまったく違う緊張感があり、大変かっこいいです。
A.C. Marias / One Of Our Girls (Has Gone Missing)
制作時期が近いのとプロデューサーがBruce Gilbert, Gareth Jones, John Fryer, Paul Kendallと当時のミュートを支えた人たちだけあってWireの"A Bell Is A Cup... Until It Is Struck"と表裏一体的なアルバムだと思う。たぶんこれにHe saidの"Take Care"があれば80年代後半のミュートの裏街道(?)がわかるのではないか(もちろん表はデペッシュ)。
Neil Young / Arc
Weld(1991年発表の轟音ライブ)のオープニング、エンディング、残響、キメて盛り上がる部分だけを編集してとても格好よい轟音と歓声だけの作品になってしまったArc。時代はジャンクバンド人気からゲフィンその他メジャーレーベルがグランジ/オルタナ(書いていて恥ずかしい)を仕立て上げた頃。サーストン・ムーアやJ(マスシス)、カート・コバーンがロックスターになりつつあった。(もともとリスペクトはされていた)ニール・ヤングはこれを出す事で彼らに「このおじさんには敵わないや」と言わしめたに違いない。Weldツアーはソニック・ユースもサポートしていた気がする。ロックの渋みとか辛味とかコクとか一番美味しいところが凝縮されているアルバム。俺は常々ソルマニアやマゾンナを「ロックの残滓(でも最後に残った一番美味しい部分)」と思い込んでいるのだけどArcもまさにそんなところだと思う。ニール・ヤングが歌うのは"ライク・ア・ハリケーン"や"ラブ・アンド・オンリー・ラブ"のほんの一節だけ。あとはドカドカドカドカギュイーンドドーンドドドドドドという感じ。これは本当にアガる。曲も聴きたい人はWeldとセットの2枚組もあるのでそちらもおすすめ。

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