今までのアルバムと比べるとヘヴィさがやや薄く、ポップさをなんとなく感じさせる。なのに鋭さが全く薄れていないのは今までのキャリアゆえだろうか。まとまりも良くて通して聴きたくなる一枚。
深夜ということもあって小さめの音量で聴き始めたけど、すぐにこれは大音量で聴かなくてはならないアルバムだと気付き、iTunesの音量を最大まで上げる。1時間1トラックだということで作業しながら聴こうと思ったのに、結果的に何もできなかった。それほど熱量のあるアルバムであり、聴くのに相応の体力を使う。最初はちぐはぐな印象が強かったのだが、18分地点のリフからグッと惹き込まれて、43分ごろからずっとこれクライマックスじゃね?と思い続けていたのだが本当に10分以上クライマックスじゃね?という感じで終わった。なんだこのアルバム。
サウンドにしても歌詞にしても、フォーク的な暗さ重さを湛えた曲作りになってるわけだけど、豪快な演奏のおかげで気持ちよく聴ける。キーボードとギターサウンドで脳汁が出まくる。
深夜だから深く沈み切りたい。ということでこのスプリットアルバム。ロック要素のあるやや暗めのアンビエントといった塩梅で、要は私好み。この怪しさマシマシのジャケもそそるものがある。
これがJ-POPだ、と言いたい。のっびのびトレジャーのよくわからなさが最高なのだ
何回聴いても飽きないし、やっぱり自分がプログレにハマる大きなきっかけになったって思い入れが相当に強い。どうしても組曲の評価が先に来ちゃうけど、私はアルバムの前半を占めるバッハアレンジたちも大好き。絶妙な荒っぽさ