crouka

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『黒岡衛星』名義で小説を書いたり。ちゃんとした感想は以下のブログで。
http://crouka.hatenablog.com/

(invited from pesorandum)

Reviews (353)

DMBQ / Jinni
やっぱ最高傑作となるとこれになるわけです。猥雑でセクシーで暴力的、意外にプログレッシヴなロックンロール。新譜もう作る気ないんかなー。
DMBQ / Dynamite Masters Blues Quartet
ひ ど い。胡散臭いバンドだとは思ってたけど初期はもっと馬鹿丸出しな感じで。後にHysteric Glamourとコラボするバンドとはとても思えない。
Jack Bruce / Silver Rails
最後まで格好良いミュージシャンだった、ってひとの中でも泥臭いというか人間らしいというか、レイドバックした老いの中にもシンプルな生命力が感じられてすばらしいラスト・アルバムだよなあ、と。
Various / Red Hot + Rio
『Stereolab + Herbie Mann』なんてトラックがあれば買うでしょ。
BUCK-TICK / COSMOS
けっこう、実はBUCK-TICKってこのあたりが最ヤバ期という気がしていて、改めてこのアルバムを聴いてみてもポップなビートロックかと思いきや奇想から来るノイズまみれでビックリします。偉大さを再確認。
Stella Lee Jones / A Floating Place
衝撃。ジャパニーズ・プログレ、で括ってしまうのは勿体ないというか、そのジャンル愛聴家のひと以外は興味を失ってしまうとしたら本当に心底勿体ないな、と。じゃあなんなんだよ、と言われても結構困るのですが……けっこう、バンド・セットで演奏する音楽の未来を見せてくれる、といっても大げさじゃない気がします。そういう意味で真にプログレッシヴなバンド。
The International Noise Conspiracy / Live At Oslo Jazz Festival
心の一枚。自分の好きな『ジャズ・パンク』(そういうジャンルがあるのかは知らないけど、そう括れる感じの)ってこういう音。
Traindodge / Torch EP + 2
景気のいいポストコアをガツンと聴きたくなったので。とは言うものの、ポストコアそのものがあまり快活なサウンドではないので、どうしても『いぶし銀』みたいな表現になってしまいがちですが……。とかく最高です。
Tesla / Bust A Nut
HR/HMの忘れられつつある至宝。スリージーであはあるけれどロックンロールと言い切るには変としか言いようがない、けれど格好いい。本当に何なんでしょうね……。
Planet Gong / Live Floating Anarchy 1977
サイケとかトリップとか、(いちおう)日本で模範的な生活を行っている身としては海外のそれが理解できていないと思うわけですが、それでもヤバいものはヤバいと思うしアカンものはアカンやろ……といういい例ですね。最高に格好いいです。
risette / risette
最初は『ポップンでおしゃれ枠の歌のひと』ぐらいの認識で聴いたんですけど、すばらしいフィメール・ネオアコですよね。敢えてアーティスト名を出すならCymbalsとかよりもadvantage Lucyのが近そう。
空気公団 / ダブル
えらくサイケな感じというか……山本精一参加の関係もあるのだろうけど、羅針盤ぽくなっている気がする。声の魅力とうつくしいメロディはそのまま、ではあるのだけど。
Jackie Mittoo / Jackie Mittoo At Wackies
夏はレゲエっすわ。録音時期の関係で音が半端に安っぽい気がするのだけれど、それも暑さの前ではプラスに作用する、ように思えていいですね。
nano.RIPE / シアワセのクツ
アニソンのひとたち、という扱いは妥当なのか不当なのか迷うところのエモ・バンドのシングル・コレクション。本当に、極東最前線とは違ったライン、或いはフィメール・ヴォーカルのジャパニーズ・エモ、としてひとつの金字塔だったことには違いないはず。ライブはあまり達者じゃなさそうなんですが、それでも一度生で観てみたくはあります。
遊佐未森 / Bougainvillea Reflect
遊佐未森でリミックス?と訝るなかれ。もともとエレクトロニカ色の強かったアルバム『ブーゲンビリア』から、柔らかい音色はそのままに攻撃性を増したビートは意外にも『遊佐未森』という個性とカチ合うことなくその表現を拡張した感があり、隠れた名盤です。もともとのファンも意外と押さえてなさそうだし、そうじゃなくてもクラブ・アレンジのポップが好きという向き(最近よく見かける気がします)にお薦め。
Caravan / In The Land Of Grey And Pink
タイトル/ジャケ通りのくすみと浮遊感をたたえたポップ・ロック。後半は大曲だし、いちおうプログレの分類ではあるけれども、ただただいい『うた』なのがCaravanの良いところ。薄曇りの日の起床BGMとしてここまでしっくりくるものもそうないのでは。
Signals / 光と影と人工衛星 "the light, the shadow, and the satellite."
アコギとドラムとエレクトリック・ヴァイオリンによる、シンプルながら奥深いアンサンブル。テリーの引き出しというか、発想の柔軟さ、それでいて芯が変わらず彼の音楽だとわかるところ、すごく好きですね。沈んだいまの天気にもよく合う。

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